「昼白色」と「昼光色」って明るさ同じ?キッチンや勉強部屋、最適な光の色はこれ!
お部屋の照明を選ぶとき、「昼白色」や「昼光色」という言葉を目にすることがありますよね。なんとなく「昼光色の方が明るそう」と感じる方も多いのではないでしょうか?でも実は、同じワット数(明るさの量)なら、「昼白色」も「昼光色」も基本的な「明るさ」は同じなんです!
では、一体何が違うのでしょうか?今回は、この二つの光の色の本当の違いと、私たちの生活空間に与える影響、そしてキッチンや勉強部屋など、それぞれの場所におすすめの選び方について、分かりやすくご紹介しますね。
「昼白色」と「昼光色」:明るさではなく「光の色」が違う!
電球のパッケージなどでよく見る「昼白色」や「昼光色」は、光の**「色(色温度)」を表しています。明るさそのものは、主に「ルーメン(lm)」や「ワット数(W)」**で示されるんです。
1. 昼白色(ちゅうはくしょく)ってどんな色?
- 色温度: 約5000ケルビン(K)
- 特徴: 自然な太陽の光に近い、クリアな白色です。私たちが日中の屋外で感じる光の色に一番近く、最も自然な色味で見せてくれます。
- 印象: 「いきいきとした」「自然な」明るさを感じさせ、物の色を正確に識別しやすいのが特徴です。
2. 昼光色(ちゅうこうしょく)ってどんな色?
- 色温度: 約6500ケルビン(K)
- 特徴: 青みがかった、非常にすっきりとした白い光です。よく晴れた日の正午ごろの、空気が澄んだような色合いに近いと言われています。
- 印象: 最も明るく感じやすく、シャープでクールな印象を与えます。なぜか「昼光色の方が明るい」と感じやすいのは、この青みがかった光が、脳を覚醒させ、視覚的にそう感じさせる効果があるためだと言われています。
つまり、同じルーメンの電球であれば、昼白色も昼光色も**「光の量」は同じ**。違うのは、その光が**「どんな色合いをしているか」**なんです。
場所別!「昼白色」と「昼光色」の賢い使い分け
光の色は、私たちの気分や集中力、物の見え方に大きく影響します。それぞれの場所の用途に合わせて、最適な色を選びましょう。
1. キッチンにおすすめは「昼白色」
キッチンは、食材の色味を正確に判断したり、細かい作業をしたりする場所ですよね。
- おすすめの理由: 昼白色は、食材の本来の色を自然に見せてくれるため、調理中の色味の確認に最適です。肉や魚の鮮度、野菜の青々しさ、料理の焼き加減などが分かりやすく、食欲をそそる彩りを感じられます。
- 応用テクニック:
- 独立型のキッチン: 全体照明を昼白色にすることで、明るく清潔感のある空間になります。
- オープンキッチン: リビングやダイニングが「電球色」などリラックスできる色合いの場合、キッチン全体は「温白色(3500K前後)」にして空間になじませつつ、手元を照らすダウンライトやスポットライトを昼白色にすることで、作業効率と空間の一体感を両立できます。
2. 勉強部屋におすすめは「昼光色」
集中して勉強や作業に取り組みたい部屋には、光の色が大きな影響を与えます。
- おすすめの理由: 昼光色の青みがかった光は、脳を活性化させ、集中力を高める効果があると言われています。すっきりとした明るさは、細かい文字を読んだり、精密な作業をしたりするのに適しています。オフィスや書斎にも同様におすすめです。
- 注意点と応用: 昼光色は集中力アップに貢献しますが、長時間使用すると目が疲れやすくなったり、リラックスしにくくなったりする場合があります。
- 全体照明は昼白色: 部屋全体は比較的自然な昼白色にして、手元のデスクライトだけを昼光色にするなど、組み合わせることで目の負担を減らしつつ、必要な集中力を確保できます。
- 調光機能の活用: リラックスしたい時には電球色に切り替えられる調光機能付きの照明を選ぶのも賢い選択です。
その他の場所と光の色の選び方ヒント
- リビング・ダイニング: 家族が集まる団らんの場所なので、**自然な色合いの「昼白色」**か、**温かみのある「電球色(2700K~3000K)」**が人気です。リラックス効果を重視するなら電球色、食事を美味しそうに見せつつ明るさも欲しいなら昼白色が良いでしょう。
- 寝室: 眠りにつく前のリラックスタイムには、**温かみのある「電球色」**が最適です。心を落ち着かせ、安眠を促す効果が期待できます。
- 洗面所・クローゼット: 服の色味や肌色を正確に確認したい場所なので、**「昼白色」**がおすすめです。
まとめ:光の色を味方につけて、快適な空間づくりを!
「昼白色」と「昼光色」は、明るさの「量」ではなく「質(色)」が違う、ということがお分かりいただけたでしょうか。光の色は、私たちが感じる居心地の良さや、作業効率に深く関わっています。
それぞれの場所の用途や、あなたがそこでどんな風に過ごしたいかを考えながら、最適な光の色を選ぶことで、毎日の生活がもっと快適で豊かなものになるはずです。ぜひ、今日から照明選びの際に光の色にも注目してみてくださいね!