離婚を繰り返さないために!再婚前の「婚前契約書」やルール作りで決めるべき5つの項目


同じ相手と二度目の結婚を決意した際、最も避けなければならないのは「以前と同じ理由で再び破局すること」です。一度は離婚という苦渋の決断をした二人だからこそ、次は感情や勢いだけに任せず、論理的かつ現実的な基盤を築く必要があります。

そのための有効な手段が、欧米では一般的になりつつある「婚前契約(プリナップ)」や、二人だけの詳細な「生活ルール」の策定です。「同じ相手だから言わなくてもわかるはず」という甘えを捨て、書面や約束事で互いの価値観をすり合わせることが、永続的な幸せへの近道となります。

この記事では、同じ人との再婚で二度と失敗しないために、あらかじめ決めておくべき5つの重要項目を詳しく解説します。


1. 金銭管理と資産運用の透明化

離婚原因のトップクラスに常に君臨するのが「お金」の問題です。再婚にあたっては、以前の不満を完全に払拭する仕組み作りが不可欠です。

  • 生活費の分担方法: 共働きの場合、共通口座にいくら入れるのか、あるいは一方が全額負担して一方が貯蓄に回すのかなど、具体的な金額を定めます。

  • 借金や浪費の防止: 過去に金銭トラブルがあった場合は、「独断で3万円以上の買い物をしない」「リボ払いやキャッシングの禁止」といった項目を契約に盛り込み、通帳やカードの管理権限を明確にします。

  • 貯蓄目標の共有: 老後資金や子供の教育費など、具体的な目標数値を立てることで、場当たり的な支出を防ぎます。


2. 家事・育児の分担と「感謝の仕組み」

「自分ばかりが負担している」という不公平感は、時間とともに大きな殺意に近い怒りへと変わります。以前の生活で家事分担が偏っていたカップルは、ここを最も厳密に決めるべきです。

  • 役割の可視化: 料理、掃除、洗濯だけでなく、「ゴミまとめ」「名もなき家事(洗剤の補充など)」までリスト化し、担当を割り振ります。

  • 外注や家電の活用: どちらも忙しい場合は「週に一度は家事代行を頼む」「食洗機やロボット掃除機を導入する」といった、不満を発生させないための投資についても合意しておきましょう。

  • 育児方針の統一: 子供がいる場合、叱り方や習い事、進路の決定権をどう持つかを話し合っておくことで、教育方針による対立を避けます。


3. 親族・義実家との距離感

意外と盲点なのが、お互いの実家との付き合い方です。一度目の離婚時に親族が介入して事態が悪化したケースでは、特に慎重なルール作りが求められます。

  • 帰省の頻度と宿泊: 年末年始や盆の過ごし方、どちらの実家を優先するか、あるいは無理に泊まらずホテルを利用するかなどを決めておきます。

  • 介護や援助の考え方: 将来的な親の介護や、実家への経済的援助が必要になった際、独断で決めずに必ず夫婦で協議することを約束事に加えます。

  • プライバシーの保護: どちらかの親が頻繁に連絡してきたり、鍵を持って勝手に入ってきたりすることが不満だった場合は、「緊急時以外は事前に連絡する」といった境界線を明確にします。


4. 異性関係とプライバシーの境界線

一度目の離婚理由が「浮気」や「不信感」だった場合、信頼回復には明確なルールが必要です。

  • 異性との交流ルール: 「二人きりで食事に行かない」「連絡先を交換した場合は報告する」など、お互いが不安にならないラインを具体的に設定します。

  • スマホやSNSの扱い: 無断でチェックするのは論外ですが、隠し事をしないオープンな関係を築くためのルール(パスワードの共有など)を設けるかどうかを話し合います。

  • 一人の時間の確保: 束縛しすぎないことも大切です。週に一度は一人の趣味の時間を持つなど、精神的な余裕を生むためのルールも検討しましょう。


5. 万が一「衝突したとき」の解決プロトコル

どんなに仲が良くても、意見の対立は避けられません。大切なのは、衝突したときにどう着地させるかです。

  • 冷却期間の置き方: 感情的になったときは「一度別室に移動し、30分後に話し合う」といった、ヒートアップを防ぐ手順を決めます。

  • 禁止用語の設定: 「だからあなたはダメなの」「前もそうだった」といった、人格否定や過去の蒸し返しを禁止項目にします。

  • 第三者の介入時期: 二人だけで解決できない場合、どのタイミングでカウンセリングを受けるか、あるいは共通の知人に仲裁を頼むかを合意しておくと、泥沼化を防げます。


婚前契約書を「重い」と感じさせないために

「契約書」と聞くと、相手を信用していないようで気が引けるかもしれません。しかし、これは相手を縛るためのものではなく、**「二人の関係を末長く守るための守護神」**です。

作成する際は、「もう二度とあなたを失いたくないから、お互いが心地よくいられるルールを一緒に作りたい」というポジティブな理由で提案してみてください。

口約束ではなく、メモや書面に残すプロセス自体が、お互いの本気度を確認する儀式になります。特に法的効力を持たせたい場合は、公証役場で「公正証書」として作成することも検討しましょう。


まとめ:ルールは「愛」を長持ちさせるための土台

同じ相手との再婚は、以前の失敗という貴重なデータを持っているからこそ、初婚よりもはるかに強固な関係を築けるチャンスです。

ルールを作ることは、窮屈になることではありません。むしろ、不必要な不安や疑念を排除し、二人の時間を純粋に楽しむための「自由」を手に入れるためのステップです。過去の教訓を最大限に活かし、世界で一番安心できる場所を二人で再構築していきましょう。

まずは、前回の結婚生活で「これだけは我慢できなかった」と思うポイントを、お互いに一つずつ出し合う話し合いの場を作ってみませんか?


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