飛行機の座席、指定しないとどうなる?意外と知らない「当日」の裏側と快適フライトの秘訣
「飛行機のチケットは取ったけど、座席指定はまだ…」
「別にどこでもいいか、当日でいっか!」
飛行機に乗る際、座席指定をせずに「当日カウンターで決めればいいや」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、それでも飛行機には乗れますが、実は座席指定をしなかった場合、いくつか「こうなるかも?」というシナリオがあるんです。
今回は、飛行機の座席を指定しなかった時に「どうなる」のか、そして、より快適なフライトのために知っておきたい座席選びのコツについて、やさしくお話ししていきますね!
飛行機の座席を指定しないと「どうなる」の?3つのシナリオ
座席指定をしない場合、航空会社が自動的にあなたの座席を割り振ることになります。その際に考えられる主なシナリオは以下の3つです。
シナリオ1:自動で割り振られた座席になる(当日までわからない)
これが最も一般的なケースです。航空会社が、予約状況や空席状況に応じて、あなたの座席を自動で割り振ります。
- 良い点: 座席指定の手間がかからない。
- 注意点:
- 当日まで座席がわからない: 窓側か通路側か、翼の上か後ろかなど、どの座席になるかは当日チェックインするまで分かりません。
- 希望の座席にならない可能性: 足元が広い席や、景色が良い席、トイレに近い席など、あなたが希望する座席にはならない可能性が高いです。
- 隣席がバラバラになる可能性(特に複数人の場合): 家族や友人など、複数人で旅行する場合、隣同士の座席が確保できない可能性が高くなります。特に混雑している便では、バラバラの席になるリスクが上がります。
シナリオ2:搭乗直前まで座席が決まらないことも(ギリギリまで待つ)
ごく稀に、チェックインカウンターで座席が割り振られず、搭乗ゲートで最終的な座席を案内されるケースもあります。特に、オーバーブッキング(予約過多)の際に、このような対応になることがあります。
- 注意点:
- 不安やストレス: 自分の座席が直前まで決まらないため、少し不安を感じるかもしれません。
- グループ旅行には不向き: 複数人で旅行している場合は、確実に隣同士に座りたいのであれば避けるべき状況です。
シナリオ3:非常口座席に割り振られる可能性(稀に)
これは非常に稀なケースですが、非常口座席に割り振られる可能性もゼロではありません。非常口座席は、緊急時に乗客の避難誘導を手伝う義務があるため、条件を満たす乗客(満15歳以上、心身ともに健康で、日本語または英語で指示を理解できるなど)に限られます。
- 良い点: 足元が広く、快適に過ごせる。
- 注意点:
- 緊急時の協力義務: 万が一の際には、客室乗務員の指示に従い、脱出の援助をする義務が生じます。
- 荷物の制限: 足元に荷物を置くことができないなどの制限があります。
座席指定のメリットとデメリットを改めて確認!
座席指定をしないことの「どうなる」を理解した上で、改めて座席指定のメリット・デメリットを見ていきましょう。
【座席指定のメリット】
- 希望の座席に座れる: 窓側、通路側、足元が広い席、前方など、自分の好みに合わせて選べます。
- 複数人で並んで座れる: 家族や友人など、一緒に搭乗する人と隣同士の席を確保できます。
- 安心感がある: 自分の座席が事前に確定しているため、当日慌てることなく、安心して空港に向かえます。
- 座席によって快適度が変わる: 特に長距離フライトでは、座席の位置がフライトの快適さを大きく左右します。
【座席指定のデメリット】
- 追加料金がかかる場合がある: 航空会社や運賃の種類によっては、座席指定に料金がかかることがあります。(特にLCCやエコノミークラス運賃の一部)
- 人気の席は早く埋まる: 足元が広い席や窓側・通路側の席は人気が高く、早めに指定しないと希望の席が取れないことがあります。
賢く座席を選ぶためのヒントと「当日」を最大限に活用する方法
座席指定をしない場合でも、少し工夫することで、快適なフライトに近づけることができます。
1. 早めにチェックインする
もし座席指定をしないのであれば、できるだけ早くオンラインチェックインを済ませるか、空港のカウンターでチェックインしましょう。 空席が多い時間帯であれば、希望の座席をリクエストできる可能性が高まります。
2. 混雑状況を考慮する
- 繁忙期や人気路線: ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの繁忙期や、人気のある路線では、座席がすぐに埋まってしまいます。この時期は、座席指定を強くおすすめします。
- 平日やオフシーズン: 比較的空いている可能性が高いので、当日チェックインでも希望に近い座席が取れることもあります。
3. アップグレードの可能性も視野に?(ごく稀なケース)
ごく稀ですが、エコノミークラスが満席で、空席があるビジネスクラスなどにアップグレードされる「インボランタリーアップグレード」というケースも存在します。これは、座席指定をしない、あるいはエコノミークラス後方の席にいる乗客が対象となることがありますが、あくまで「運」に左右されるため、期待しすぎは禁物です。
4. 搭乗後もチャンスはあるかも?
飛行機が離陸し、シートベルトサインが消えた後で、空席がある場合は、客室乗務員に相談して座席を移動できることもあります。ただし、これは航空会社や客室乗務員の判断によるため、必ずできるわけではありません。
まとめ:「どうなる」を理解して、あなたらしいフライトを!
飛行機の座席を指定しないと「どうなる」のか、ご理解いただけたでしょうか?
- 基本的には自動で割り振られるため、希望の座席にならない可能性が高いです。
- 特に複数人での旅行では、隣同士に座れないリスクがあります。
もし、あなたが特定の座席にこだわりがない、または費用を節約したいのであれば、座席指定をしない選択もアリです。しかし、少しでも快適に、そして安心してフライトを楽しみたいのであれば、早めに座席指定をしておくことを強くおすすめします。
賢く座席を選んで、あなたの空の旅が最高の思い出になりますように!