祝おう！古希って何歳のお祝い？心温まる由来から素敵な祝い方まで徹底解説！
はじめに：大切な人の「古希」を笑顔でお祝いしませんか？
「古希」と聞いて、「何歳のお祝いだっけ？」「どんな意味があるんだろう？」と疑問に思ったことはありませんか？人生の大きな節目となる古希は、大切な方がこれまでの人生を健やかに歩んでこられた証。せっかくだから、その意味や由来を知って、心に残るお祝いをしてあげたいですよね。
この記事では、古希が何歳のお祝いなのかはもちろん、その歴史や込められた願い、そして現代に合った素敵な祝い方まで、幅広くご紹介します。難しく考えず、大切な人への「おめでとう」の気持ちを込めて、古希のお祝いについて一緒に学んでいきましょう！
古希は何歳のお祝い？紫色の意味もご紹介！
さっそく本題です。「古希（こき）」は、数え年で70歳を迎える方をお祝いする長寿祝いです。
「あれ？満年齢だと何歳になるの？」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。日本の伝統的な長寿祝いは、昔ながらの数え年で祝うのが一般的です。数え年とは、生まれた年を1歳とし、お正月を迎えるごとに1歳ずつ年を取るという数え方です。
現代の満年齢で言えば、69歳になる年が古希のお祝いのタイミングとなります。多くの方が、お誕生日を迎えてからお祝いするケースが多いですが、ご家族の都合に合わせて柔軟にお祝いして大丈夫です。
そして、古希のお祝いといえば**「紫色」**がシンボルカラーとして知られています。なぜ紫色なのでしょうか？
実は、中国では古くから高貴な色とされてきた紫色は、聖徳太子が定めた冠位十二階でも最高位の色でした。日本でも、昔から高い位の僧侶や貴人が身につける色として尊ばれてきた歴史があります。このことから、古希を迎える方が長年の人生で培ってきた知恵や経験への尊敬の念、そしてこれからも続く健康と長寿への願いを込めて、紫色が選ばれるようになったと言われています。
紫色のプレゼントを選んだり、お祝いの席を紫色の小物で彩ったりすると、より一層特別感が増して喜ばれますよ。
古希の由来とは？唐の詩人が残した名句に秘められた思い
古希という名前の由来は、中国の唐の時代に活躍した詩人、**杜甫（とほ）**が詠んだ「曲江（きょくこう）」という詩の一節にあります。
その詩の中に、**「人生七十古来稀なり（じんせいしちじゅう こらいまれなり）」**という一句があります。これは、「人生で七十年生きる人は、昔からめったにいない」という意味です。
昔は医療も発達しておらず、平均寿命も現在よりずっと短かったため、70歳まで生きることは非常に珍しく、まさに「稀（まれ）」なことでした。そのため、70歳を迎えることは大変喜ばしいこととされ、この杜甫の詩にちなんで「古希」と呼ばれるようになったのです。
この由来を知ると、古希のお祝いがどれほど尊いものか、改めて感じられますよね。現代では平均寿命も延び、70歳を迎えられる方も増えましたが、それでもここまで歩んでこられた人生に感謝し、心からお祝いする気持ちは変わりません。
他の長寿祝いとどう違う？それぞれの呼び方と年齢
古希以外にも、長寿を祝う節目はたくさんあります。それぞれの呼び方と年齢を知っておくと、今後の長寿祝いにも役立ちますね。
祝いの名称 | 数え年 | 満年齢の目安 | シンボルカラー | 由来・備考 |
還暦（かんれき） | 61歳 | 60歳 | 赤 | 干支が一巡し、生まれた年の干支に戻ること。赤ちゃんに還るという意味。 |
古希（こき） | 70歳 | 69歳 | 紫 | 杜甫の詩「人生七十古来稀なり」に由来。 |
喜寿（きじゅ） | 77歳 | 76歳 | 紫、紺、黄 | 「喜」の草書体が「七十七」と読めることから。 |
傘寿（さんじゅ） | 80歳 | 79歳 | 黄、金茶、紫 | 「傘」の略字が「八十」と読めることから。 |
米寿（べいじゅ） | 88歳 | 87歳 | 黄、金茶 | 「米」の字を分解すると「八十八」になることから。 |
卒寿（そつじゅ） | 90歳 | 89歳 | 白、紫 | 「卒」の略字が「九十」と読めることから。 |
白寿（はくじゅ） | 99歳 | 98歳 | 白 | 「百」から「一」を取ると「白」になることから。 |
紀寿（きじゅ）または百寿（ひゃくじゅ） | 100歳 | 99歳 | 白、桃 | 「紀」が百年の意味、「百寿」はそのままの意味。 |
こうして見ると、古希は長寿祝いの中でも比較的身近な節目であることが分かりますね。
心に残る古希のお祝い方！具体的なアイデアとポイント
大切な古希のお祝い、どんな風に祝えば喜んでもらえるでしょうか？相手の好みやライフスタイルに合わせて、心に残るお祝いを計画しましょう。
1. 家族で囲むお祝いの食事会
最も一般的で、多くの方に喜ばれるのが食事会です。
場所の選び方:
ご自宅で: 気兼ねなくリラックスできる空間で、手料理を囲むのは最高の思い出になります。飾り付けをしたり、特別なメニューを用意したりするのも素敵です。
お店で: 少し贅沢な気分を味わえるレストランや料亭も良いでしょう。個室があれば、周りを気にせずゆっくり話せます。お祝いにふさわしいコース料理や、長寿のお祝いプランがあるお店を選ぶとスムーズです。
サプライズの演出:
ケーキや花束、メッセージカードを用意してサプライズ！
思い出の写真をスライドショーにして流すのも感動的です。
乾杯の音頭を、お祝いされる方にゆかりのある方が担当するのも良いでしょう。
ポイント: 主役が「こんな風にお祝いされたい」という希望があるか、さりげなく聞いてみるのも大切です。
2. 感謝の気持ちが伝わるプレゼント選び
古希のお祝いのプレゼントは、品物そのものよりも「おめでとう」と「ありがとう」の気持ちが伝わることが大切です。
定番の贈り物:
紫色のアイテム: スカーフ、ストール、ちゃんちゃんこ、座布団、湯呑み、花瓶など。
お花: 紫色の花（胡蝶蘭、紫陽花など）を使ったアレンジメントや花束は華やかでお祝いムードを盛り上げます。
健康グッズ: マッサージ器、ウォーキングシューズ、健康食品など。
趣味の品: 読書好きなら本、ガーデニング好きなら新しい道具など、相手の趣味に合わせたもの。
思い出に残る品: 名入れの酒器や時計、オーダーメイドの似顔絵など。
避けるべきプレゼント:
「老い」を連想させるもの（老眼鏡など、本人が希望する場合を除く）
実用性がなく、置き場所に困るような大きなもの
現金も喜ばれますが、家族からのプレゼントとしては品物がベターな場合も。
気持ちを込める工夫:
手書きのメッセージカードを添える
家族全員からの寄せ書きを贈る
プレゼントを渡す際に、お祝いの言葉と感謝の気持ちを伝える
3. 忘れられない体験を贈る旅行やレジャー
元気な方には、思い出に残る「体験」をプレゼントするのも素敵です。
温泉旅行: 日頃の疲れを癒やし、ゆっくりと過ごせる温泉旅行は人気です。
夫婦での旅行: ご夫婦でゆっくり過ごしてもらう時間も良いですね。
家族旅行: 家族みんなで旅行に出かけて、楽しい思い出を作るのも素晴らしいです。
観劇やコンサート: 好きなアーティストのコンサートや、興味のある舞台のチケットをプレゼントするのも喜ばれます。
ポイント: 旅行やレジャーをプレゼントする場合は、相手の体力や好みを十分に考慮し、無理のない計画を立てることが重要です。予約や手配は事前に済ませておくとスムーズです。
4. オリジナルメッセージで心温まるサプライズ
言葉は、何よりも心に響くプレゼントです。
ビデオメッセージ: 遠方に住む親族や友人からもメッセージを集めて、一本のビデオにする。
感謝状: これまでの感謝の気持ちを込めた「感謝状」を手作りして贈る。
詩や歌: 相手への思いを込めたオリジナルの詩や歌を披露する。
ポイント: 普段なかなか伝えられない感謝の気持ちや尊敬の念を、この機会に言葉にして伝えてみましょう。きっと最高の思い出になります。
古希のお祝い、これだけは知っておきたいマナーと注意点
お祝いの気持ちを台無しにしないためにも、いくつかマナーと注意点を確認しておきましょう。
お祝いの時期: 厳密な決まりはありませんが、誕生日当日やその前後、またはゴールデンウィークやお盆など、ご家族が集まりやすい時期に設定することが多いです。主役の体調や都合を最優先しましょう。
のし（熨斗）と水引:
のし: 慶事なので、のしは必ずつけます。
水引: 蝶結び（何度あっても嬉しいことに使う結び方）を選びます。
表書き: 「祝古希」「古希御祝」「御祝」などと書きます。
名入れ: 贈り主の名前を書きます。連名の場合は右から目上の順に書くか、「○○一同」とします。
お返しの品（内祝い）: 基本的にはお返しは不要とされています。しかし、お祝いをくださった方へ感謝の気持ちを伝えたい場合は、お礼の電話や手紙、またはお祝いの席での粗品を用意すると丁寧です。
タブーとされること:
「寝たきり」「ボケる」など、「老い」を連想させる言葉や表現は避ける。
「苦しむ」「死ぬ」を連想させる数字（「4」「9」）や、それらを連想させる品物を贈る。
現金の場合、金額が「4」や「9」で終わる額は避ける。
本人に無理をさせるような企画はしない。
これらを頭に入れておけば、安心して古希のお祝いを計画できますね。
まとめ：古希は感謝と尊敬を伝える特別な日
古希は、70歳という長きにわたる人生を健やかに歩んでこられたことへの感謝と尊敬の気持ちを伝える、大変意義深いお祝いです。
その意味や由来を知ることで、お祝いの気持ちがより深まったのではないでしょうか。型にはまる必要はありません。大切なのは、お祝いされる方が心から喜んでくれるような、温かい気持ちのこもったお祝いをすることです。
今回ご紹介したアイデアやポイントを参考に、ぜひ大切な方にとって忘れられない素敵な古希のお祝いを企画してくださいね。心からの「おめでとう」と「ありがとう」が伝わる、最高の時間になることを願っています。