【ギョッと注意報!】自動車保険の「3等級ダウン事故」で保険料はいくら上がる?知っておくべき現実と対策


「まさか私が事故を…!」「3等級ダウンって聞いたけど、保険料って一体いくら高くなるの!?」

自動車保険を契約している皆さん、もし事故を起こしてしまって保険を使うことになったら、真っ先に頭をよぎるのは「翌年の保険料がどうなるんだろう?」という不安ではないでしょうか。特に、保険を使ったことで等級が「3つも下がってしまった!」なんて聞くと、もう顔面蒼白…なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回は、そんな自動車保険の「3等級ダウン事故」が、あなたの保険料にどれくらい影響するのか、そして、いざという時に困らないために知っておきたいこと、さらには具体的な対策まで、分かりやすく解説していきます。

そもそも自動車保険の「等級」って何?

自動車保険には、「ノンフリート等級制度」という独特の仕組みがあります。これは、保険契約者さんの過去の事故歴に応じて、保険料を割り引いたり、逆に割増したりする制度のこと。いわば、安全運転へのご褒美(割引)と、事故リスクへのペナルティ(割増)のようなものなんです。

  • 等級は1等級から20等級まで: 初めて自動車保険に加入する時は、原則として「6等級」からスタートします(条件によっては7等級の場合も)。
  • 無事故なら等級が上がる: 1年間保険を使わずに無事故で過ごすと、翌年の等級が1つ上がります。等級が上がるほど、保険料の割引率も高くなっていきます。
  • 事故を起こすと等級が下がる: 残念ながら、事故を起こして保険を使うと、翌年の等級が下がってしまいます。

この等級制度のおかげで、安全運転を心がけている人はお得に保険に入れるし、事故を起こしてしまった人は、翌年の保険料でそのリスク分を負担する、という公平な仕組みが成り立っているんですね。

「3等級ダウン事故」ってどんな事故のこと?

自動車保険の事故は、等級への影響によって主に3つに分類されます。

  1. 3等級ダウン事故:

    これが今回の主役!交通事故で相手の車に損害を与えたり、人をケガさせてしまったり、あるいは単独で電柱にぶつかるなどの事故で、対人賠償保険、対物賠償保険、車両保険などの保険金が支払われた場合に該当します。一般的に「保険を使った事故」というと、ほとんどがこの3等級ダウン事故になると考えて良いでしょう。

  2. 1等級ダウン事故:

    こちらは、飛び石でフロントガラスが破損したり、車両盗難に遭ったり、いたずらで車に傷をつけられたりなど、ドライバーが注意していても防ぎにくい偶発的な事故で、車両保険を使った場合に該当します。

  3. ノーカウント事故:

    人身傷害保険や搭乗者傷害保険を使った事故で、自分や同乗者がケガをしたものの、相手の車や物に損害を与えなかった場合などが該当します。この場合は、保険を使っても等級は下がりません。

3等級ダウン事故を起こすと、保険料は「約1.5倍」に跳ね上がる?!

さあ、皆さんが一番気になる本題です。「3等級ダウン事故」を起こした場合、翌年度の保険料は一体どれくらい上がるのでしょうか?

結論から言うと、3等級ダウン事故を起こしてしまうと、翌年度の保険料は、無事故だった場合に比べて「約1.5倍~1.6倍」に跳ね上がる可能性が高いです。

これは、等級が3つ下がるだけでなく、さらに「事故有係数」というものが適用されるからです。

「事故有係数」とは?

「事故有係数」というのは、事故を起こして保険を使った人に、一定期間(3等級ダウン事故の場合は3年間)「事故有りの割引率」を適用して、保険料を割増しする仕組みのこと。同じ等級であっても、無事故の人と事故を起こした人では、保険料に差をつけることで、より公平性を保つための制度なんです。

例えば、無事故で10等級の人の割引率が「45%割引」だったとしても、3等級ダウンで7等級になり、さらに事故有係数が適用されると、割引率が「20%割引」に下がってしまう…といったイメージです。(実際の割引率は保険会社や契約内容によって異なります)

この「等級ダウン」と「事故有係数」のダブルパンチで、翌年度からの保険料は大きく上がってしまうのです。

具体的な金額で見てみよう!

仮に、現在10等級で年間保険料が7万円だった方が3等級ダウン事故を起こしたとします。

  • 無事故だった場合(翌年も無事故で等級アップ)

    • 次年度:9等級(無事故割引適用)→ 約6万8千円
    • 2年後:10等級(無事故割引適用)→ 約6万6千円
    • 3年後:11等級(無事故割引適用)→ 約6万4千円
  • 3等級ダウン事故を起こした場合

    • 次年度:7等級(事故有係数適用)→ 約11万円
    • 2年後:8等級(事故有係数適用)→ 約10万円
    • 3年後:9等級(事故有係数適用)→ 約9万5千円
    • 4年後:10等級(無事故係数に戻る)→ 約6万6千円

このケースだと、事故後3年間で比較すると、無事故の場合と比べて10万円以上の差が出る計算になります。(これはあくまでイメージであり、実際の保険料は保険会社や条件によって大きく異なります)

もちろん、現在の等級が低ければ低いほど、3等級ダウンの影響は大きく、場合によっては保険料が大きく割増になってしまうこともあります。

事故を起こしてしまったら…保険を使うべきか?悩んだ時の判断基準

「少額の修理なら、保険を使わない方が良いって聞くけど、本当?」

まさにその通りです。3等級ダウン事故を起こしてしまった場合、保険を使うかどうかは慎重に検討する必要があります。

【判断のポイント】

  1. 事故による損害額と保険料の増額分を比較する:

    もし事故の損害額が10万円以下など比較的軽微な場合、保険を使って翌年以降の保険料が何万円も上がってしまうことを考えると、自費で修理した方が結果的に安く済む可能性があります。

    • 例: 修理費5万円 → 翌年以降の保険料が3年間で10万円上がるとしたら、保険を使わない方がお得。
    • 例: 修理費30万円 → 翌年以降の保険料が上がっても、保険を使った方がお得。
  2. 現在の等級と保険料を考慮する:

    • 高い等級(15等級以上など)の人は特に注意: 高い等級ほど割引率が高いので、3等級ダウンの影響が大きく、保険料の増加額も大きくなる傾向があります。
    • 低い等級(6等級など)の人は、さらに割増に: もともと割引率が低い、あるいは割増になっている等級の人が3等級ダウンすると、翌年の保険料がさらに高額になる可能性があります。
  3. 保険会社の担当者に相談する:

    事故を起こしたら、まずは保険会社に連絡し、事故状況を伝えましょう。その際、「もし保険を使った場合、翌年の保険料がどれくらい上がるのか、概算で良いので教えてほしい」と相談することをおすすめします。多くの場合、試算してもらうことができます。この情報をもとに、保険を使うかどうかを冷静に判断しましょう。

知っておきたい!「等級プロテクト」特約は要注意

一部の保険会社では、過去に「等級プロテクト」という特約がありました。これは、保険期間中の1回に限り、事故を起こしても等級が下がらないというものでした。しかし、現在ではこの特約を取り扱っている保険会社はほとんどなく、基本的に等級は下がります。 昔の契約内容にこの特約があったとしても、現在の契約には引き継がれていない可能性が高いので、過度な期待はしない方が良いでしょう。

まとめ:安全運転が一番の節約!いざという時は冷静な判断を

自動車保険の3等級ダウン事故は、翌年度以降の保険料に大きな影響を与えます。年間数万円、数年合計で10万円以上の負担増になることも珍しくありません。

もちろん、事故は誰も起こしたくて起こるものではありませんが、万が一の際には、感情的にならず、冷静に保険を使うかどうかを判断することが、賢いドライバーへの道です。

そして何よりも、日頃からの安全運転を心がけることが、保険料を安く保つための最善策であり、事故による精神的・経済的負担を避けるための一番の「防御策」であることを忘れないでくださいね!

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