意外と知らない?!「首の筋肉」の名称と役割を解き明かそう!


「首が凝る…」「寝違えた…」など、私たちは日常生活で「首の痛み」を感じることがよくありますよね。でも、「首の筋肉」と一口に言っても、実はたくさんの種類の筋肉が複雑に重なり合って、私たちの重い頭を支え、様々な動きを可能にしているんです。

「この筋肉は何ていう名前なんだろう?」「どんな役割があるんだろう?」と、ちょっと気になったことはありませんか? 自分の体のことなのに、意外と知らない首の筋肉の名称と役割。これを知ることで、なぜ首が凝るのか、どうすれば痛みが和らぐのか、といった理解が深まり、セルフケアのヒントにも繋がるかもしれません。

この記事では、私たちの首を支える主要な筋肉の名称と、それぞれの筋肉がどんな働きをしているのかを、分かりやすくご紹介していきます。少し専門的な内容に感じるかもしれませんが、なるべく親しみやすい言葉で解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

首の筋肉って、なぜ大切なの?

私たちの頭は、体重の約10%もの重さがあると言われています。ボーリングの玉くらいの重さの頭を、細い首で支えているわけですから、首の筋肉には常に大きな負担がかかっているのが想像できますよね。

首の筋肉は、単に頭を支えるだけでなく、以下のような様々な重要な役割を担っています。

  • 頭部の安定: 頭をグラつかせずに安定させる。
  • 頭部の運動: 上下左右に動かしたり、傾けたり、回したりする。
  • 姿勢の維持: 正しい姿勢を保つ。
  • 呼吸の補助: 深い呼吸の際に胸郭を引き上げる。
  • 平衡感覚の維持: バランスを取る。

このように、首の筋肉は私たちの日常生活において、非常に重要な働きをしているんですよ。

首の筋肉、主要な「名称」とその「役割」を見てみよう!

それでは、首を構成する代表的な筋肉たちを、図やイメージを交えながら見ていきましょう。


1. 僧帽筋(そうぼうきん)


「肩こり」と聞いて、まず思い浮かべるのがこの筋肉かもしれませんね。首の後ろから肩、背中にかけて広がる、ひし形をした大きな筋肉です。

  • 場所: 首の付け根から肩、背中の上部にかけて。
  • 役割:
    • 肩甲骨の上げ下げ・寄せ: 肩をすくめたり、胸を張ったりする動作に関わります。
    • 首の動きの補助: 首を後ろに反らしたり、横に傾けたりするのを助けます。
  • ここが凝ると…: 肩こりの代表的な場所で、重だるさや張るような痛みを感じやすいです。デスクワークやスマホの使いすぎで、特に負担がかかりやすい筋肉です。

2. 広頚筋(こうけいきん)


首の前の部分から、胸の上部にかけて広がる薄いシート状の筋肉です。

  • 場所: 鎖骨の少し上から、首の前面を通って顎の下まで。
  • 役割:
    • 首の皮膚の動き: 首の皮膚を動かしたり、口角を下に引いたりする表情筋の役割も持ちます。
    • 顎の引き下げ: 口を開ける動作にも関わります。
  • ここが凝ると…: あまり意識されませんが、緊張すると首の前の張るような感覚や、フェイスラインのたるみにも影響することがあります。

3. 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)


首の横に斜めに走る、太くて目立つ筋肉です。首を横に傾けたり、回したりする際に、耳の後ろから鎖骨にかけて浮き上がるのがこの筋肉です。

  • 場所: 耳の後ろにある「乳様突起」という骨から、鎖骨と胸骨の付け根まで。
  • 役割:
    • 首の傾斜・回旋: 頭を横に傾けたり、顔を反対側へ向けたりする動作に関わります。
    • 頭部の屈曲: 首を前に倒すのを助けます。
    • 呼吸の補助: 激しい呼吸の際に胸郭を引き上げ、呼吸を助けます。
  • ここが凝ると…: ストレスや目の疲れ、不良姿勢で緊張しやすく、首の痛みだけでなく、めまいや頭痛、耳鳴りなど、自律神経系の不調にも関係することがあります。スマホを横向きに長時間見ていると、特に負担がかかります。

4. 板状筋群(ばんじょうきんぐん)


首の後ろにあり、僧帽筋のさらに深層に位置する筋肉です。「頭板状筋(とうばんじょうきん)」と「頚板状筋(けいばんじょうきん)」に分かれます。

  • 場所: 首の後ろから、頭蓋骨の付け根(頭板状筋)や首の骨(頚板状筋)にかけて。
  • 役割:
    • 首の伸展・回旋・側屈: 頭を後ろに反らしたり、横に回したり、傾けたりする動作に関わります。
  • ここが凝ると…: 寝違えの主な原因となることが多い筋肉です。深部に位置するため、なかなか自分でほぐすのが難しいと感じるかもしれません。

5. 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)


首の後ろから背骨に沿って、お尻のあたりまで長く伸びる筋肉の総称です。姿勢を保つ上で非常に重要な役割を担っています。

  • 場所: 首の後ろから背中、腰にかけて、背骨の両脇に沿って。
  • 役割:
    • 姿勢の維持: 上体を起こしたり、背筋を伸ばしたりする際に働きます。
    • 首や体幹の伸展・側屈: 頭や体を後ろに反らしたり、横に傾けたりする動作に関わります。
  • ここが凝ると…: 猫背など不良姿勢が続くと、常に頭を支えようと緊張し、首から背中にかけての慢性的なだるさや痛みに繋がります。

6. 頚長筋・頭長筋(けいちょうきん・とうちょうきん)


首の骨(頚椎)の前面に沿って走る、深部の筋肉です。

  • 場所: 首の骨の前面。
  • 役割:
    • 首の安定: 首の骨を安定させ、特に首を前に曲げる(屈曲)際に働きます。
  • ここが凝ると…: 普段あまり意識されませんが、この筋肉が弱ったり緊張したりすると、首の安定性が失われ、他の首の筋肉への負担が増加し、肩こりや首の痛みに繋がることがあります。

まとめ:首の筋肉を知って、痛みと上手に付き合おう!

いかがでしたでしょうか? 私たちの首には、こんなにもたくさんの筋肉があり、それぞれが複雑に連携して、頭を支え、様々な動きを可能にしていることがお分かりいただけたかと思います。

  • 僧帽筋は肩こりの定番。
  • 胸鎖乳突筋は首の横の目立つ筋肉で、頭痛やめまいにも関係することも。
  • 板状筋群は寝違えの主な原因。
  • 脊柱起立筋は姿勢の維持に重要。
  • 広頚筋頚長筋・頭長筋といった深部の筋肉も、実は首の安定性や動きに大きく関わっています。

これらの筋肉の名称と役割を知ることは、あなたの首の痛みがなぜ起きているのかを理解する第一歩になります。原因となる筋肉が分かれば、ストレッチやマッサージをする際にも、より意識してアプローチできるようになるはずです。

もし、ご自身の首の痛みがなかなか改善しない場合は、一人で抱え込まず、整形外科や整体、理学療法士などの専門家に相談してみてくださいね。筋肉のバランスを整え、適切なケアを行うことで、きっとつらい首の痛みから解放され、軽やかな毎日を送れるようになるでしょう!

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