曇りの日も油断大敵!紫外線が強い理由と徹底対策、瞳を守る方法
「今日は曇りだから、日焼け止めはいいか…」「サングラスは晴れの日だけでしょ?」
そんな風に思っていませんか?実は、曇りの日でも紫外線はしっかりと降り注いでいます! 紫外線は、シミやシワ、たるみといった肌の老化だけでなく、目の健康にも深刻な影響を与える可能性があります。
今回は、曇りの日に紫外線が強い理由から、紫外線の種類、そして肌と瞳を守るための具体的な対策まで、詳しく解説します。油断せずに紫外線対策を行い、健やかな毎日を送りましょう!
曇りの日も紫外線が強い理由
曇りの日でも紫外線が強いのは、紫外線の持つ特性と、雲の種類が関係しています。
1. 紫外線は雲を通り抜ける!
紫外線には、波長の長さによっていくつかの種類がありますが、特にUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)は、雲を通り抜けやすい性質を持っています。
UVA(紫外線A波):
肌の奥(真皮)まで届くため、シミやシワ、たるみといった肌の老化を促進します。
雲や窓ガラスを通り抜けやすく、曇りの日や室内でも注意が必要です。
痛みや赤みはあまり感じませんが、じわじわと肌にダメージを与え蓄積されます。
UVB(紫外線B波):
主に肌の表面に作用し、日焼けによる炎症(赤みや痛み)やシミの原因となります。
UVAほどではありませんが、一部は雲を透過します。
レジャー紫外線とも呼ばれ、海水浴やスキーなどアウトドアでの日焼けの主な原因です。
雲の種類によっては、紫外線を完全に遮断することはできません。特に薄い雲や、高度の高い雲の場合、紫外線透過率は高くなります。
2. 乱反射の影響
雲があることで、紫外線が様々な方向に乱反射しやすくなります。直接太陽の光が当たっていなくても、空気中の粒子や雲、地面、建物などからの反射によって、あらゆる方向から紫外線が降り注いでくるのです。
例えば、地面からの反射(照り返し)は、アスファルトで約10%、砂浜で約10〜25%、水面で約10〜100%と言われています。曇りの日は、この乱反射の影響を強く受けるため、思わぬ場所から紫外線を受けてしまうことがあります。
曇りの日こそ徹底したい!紫外線対策
「曇りだから大丈夫」という思い込みは禁物です。晴れの日と同じくらい、あるいはそれ以上に意識して紫外線対策を行いましょう。
1. 日焼け止めは毎日、適量を!
UVカット効果の確認: 日焼け止めは、**SPF(UVBを防ぐ効果)とPA(UVAを防ぐ効果)**の表示を確認して選びましょう。日常生活ではSPF20〜30、PA++〜+++程度が目安です。曇りの日でも、外出時には必ず塗る習慣をつけましょう。
適量をムラなく: 表示通りの効果を得るためには、ケチらずに顔全体に500円玉大程度、体にムラなく塗ることが大切です。
塗り直し: 汗をかいたり、タオルで拭いたりすると落ちてしまうため、2〜3時間おきに塗り直すのが理想です。
2. UVカット効果のある衣類や小物を取り入れる
長袖・長ズボン: 可能であれば、UVカット機能のある長袖のシャツや長ズボンを着用しましょう。素材によっては、一般的な衣類でも紫外線遮蔽効果が高いものもあります(例:綿、麻、ポリエステルなど目の詰まった素材)。
帽子: 顔や頭皮への紫外線を防ぐために、つばの広い帽子をかぶりましょう。UVカット素材のものがおすすめです。
日傘: 手軽に使える日傘は、顔だけでなく体全体への紫外線も防いでくれます。UVカット加工されたものを選びましょう。
3. 紫外線の強い時間帯を避ける
紫外線が最も強いのは、午前10時から午後2時頃までの時間帯です。この時間帯に外出する場合は、特に厳重な対策を行いましょう。曇りの日でも、この時間帯は紫外線の量が最も多くなります。
目の紫外線対策:瞳もケアしよう!
肌の紫外線対策はしていても、目の紫外線対策を怠りがちな人は多いかもしれません。しかし、目も紫外線によって様々な影響を受けます。
紫外線が目に与える影響
角膜炎・結膜炎: 急性のダメージとして、目の表面に炎症を起こすことがあります。
白内障: 長期間にわたる紫外線暴露が、白内障の発症リスクを高めると言われています。白内障は、目のレンズである水晶体が濁り、視力が低下する病気です。
翼状片(よくじょうへん): 白目の部分が黒目に覆いかぶさってくる病気で、進行すると視力に影響することもあります。
黄斑変性症: 加齢とともに黄斑にダメージが蓄積し、視力低下を引き起こす病気です。紫外線がリスク因子の一つとされています。
目を守るための対策
UVカット機能付きのメガネ・サングラス:
「UV400」表示: 紫外線カット率99%以上、または紫外線透過率1.0%以下など、「UV400」と表示されているものを選びましょう。
色の濃さよりもUVカット率: レンズの色が濃ければ紫外線カット効果が高いわけではありません。むしろ、色が濃すぎると瞳孔が開き、より多くの紫外線を取り込んでしまう可能性もあるため、必ずUVカット機能を確認しましょう。
顔にフィットするもの: メガネと顔の間に隙間があると、そこから紫外線が入り込んでしまいます。顔にフィットするデザインを選び、可能であればサイドからの光も遮る幅広のテンプル(つる)や、顔に沿ったカーブのあるデザインを選ぶと良いでしょう。
曇りの日でも着用: 曇りの日でも紫外線は目に届きます。車の運転中や外出時は、積極的に着用しましょう。
UVカットコンタクトレンズ:
コンタクトレンズにもUVカット機能付きのものがあります。しかし、目全体を覆うわけではないので、補助的な役割と考えて、サングラスや帽子との併用がおすすめです。
帽子の活用:
つばの広い帽子は、目に入る紫外線を約20%〜50%カットすると言われています。サングラスとの併用で、さらに効果を高めることができます。
まとめ:紫外線対策は「習慣」に
曇りの日でも紫外線は容赦なく降り注ぎ、私たちの肌や目にダメージを与えています。大切なのは、「天気に関わらず毎日紫外線対策を行う」という意識を持つことです。
日焼け止め、UVカット衣類、そしてUVカット機能付きのメガネやサングラスを上手に活用し、365日紫外線から身を守りましょう。未来の美しい肌と健やかな瞳のために、今日からできる対策をぜひ習慣にしてみてくださいね!