子供の突然の発熱、どうする?病院に行く目安と自宅でできるケア
「さっきまで元気だったのに、急に熱が出た…」「夜間に熱が上がって、病院に行くべきか迷う…」
子供が発熱すると、パパ・ママは不安になりますよね。慌ててしまう前に、冷静に状況を判断することが大切です。
今回は、子供の発熱時に慌てないための対策として、自宅でできるホームケアの方法や、熱が出たときに病院を受診する目安を分かりやすく解説します。
1. 発熱時の基本的なホームケア
熱があるときは、まず自宅でできるケアを試みましょう。
体を冷やす場所
熱を下げるために体を冷やすのは効果的です。ただし、冷やしすぎはNG。熱を冷やし方のポイントは、「太い血管が通っている場所」を冷やすことです。
首の後ろ:太い血管が通っており、効率よく冷やせます。
脇の下:熱がこもりやすい場所なので、冷やすと体温を下げやすいです。
足の付け根(鼠径部):太い血管が通っているので、ここを冷やすと全身の血流を冷やすことができます。
冷やす際は、保冷剤をタオルで包んで使いましょう。
水分補給をこまめに
発熱時は汗をかきやすく、脱水状態になりやすいです。
イオン飲料や経口補水液、麦茶などで、こまめに水分補給をさせましょう。熱や嘔吐がある場合は、特に注意が必要です。
無理に食事をさせない
食欲がない場合は、無理に食べさせる必要はありません。消化の良いおかゆやうどん、ゼリーなどを、本人が食べられる分だけ与えましょう。
2. 病院に行くべき?受診の目安
迷ったときは、以下のサインをチェックしましょう。
すぐに病院を受診すべきサイン
意識がはっきりしない、呼びかけに反応しない
顔色が明らかに悪い、ぐったりしている
けいれんを起こした(熱性けいれんなど)
呼吸が苦しそう、ゼーゼーと苦しそうにしている
激しい嘔吐を繰り返している
3ヶ月未満の赤ちゃんが38℃以上の熱を出したとき
これらの症状が一つでも当てはまる場合は、救急外来や休日診療を早めに受診しましょう。
熱だけで救急車を呼ぶのはためらわれますが、呼吸困難や意識障害など、命に関わる可能性がある場合は迷わず救急車を呼びましょう。
数日様子を見てもよいサイン
38℃以上の熱でも、食欲があり、水分もとれている
機嫌がよく、遊ぶ元気がある
咳や鼻水といった、他の症状が見られない
ただし、発熱が2日以上続く場合や、だんだん元気がなくなっていく場合は、早めに受診を検討しましょう。
3. 熱座薬の使い方と注意点
熱座薬は、医師の指示に従って正しく使いましょう。
熱座薬の使い方は、高熱でぐったりして水分がとれない場合や、熱性けいれんの予防目的で使うのが一般的です。熱が少し出たからといって、安易に使うのは避けましょう。
まとめ:慌てず、冷静に。
子供の熱は、体が病気と戦っている証拠です。
大切なのは、慌てずにホームケアをすること、そして、冷静に子供の様子を観察することです。
もしもの時のために、かかりつけ医の連絡先や、近くの小児科、休日診療の場所を把握しておくと安心です。最近では、オンライン診療で発熱の相談ができるサービスもあります。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、子供の看病に役立つことを願っています。