1歳児のいたずらはなぜ起こる?成長の証しと賢く付き合う3つの対策
「ティッシュを全部引き出されちゃった…」
「積み上げたものが一瞬で崩されて、また最初から…」
1歳頃になると、それまでおとなしかった赤ちゃんが、急に色々なものを触ったり、壊したりする「いたずらっ子」に変身して、ママやパパを困らせることが増えてきますよね。
でも、安心してください。そのいたずらは、お子さんの大切な成長の証しです。
この記事では、なぜ1歳児がいたずらをするのか、その心理を理解し、お互いが笑顔で過ごせるための賢い対策を3つご紹介します。
1歳児の「いたずら」は、知的好奇心と探究心の表れ
1歳頃の赤ちゃんは、手先が器用になり、身の回りのものへの興味が爆発的に高まります。「これはどんな感触かな?」「叩いたらどんな音がするかな?」といった知的好奇心から、様々な行動を起こします。
ティッシュを全部出す:指先を使う練習や、「引いたら出てくる」という因果関係の理解
リモコンを舐める:口に運んで物の形や感触を確かめる
引き出しの中身を全部出す:「隠されたもの」を発見する喜びや、物の出し入れの練習
このように、いたずらは決して意地悪ではなく、**「どうなるのかな?」**という純粋な探究心からくる行動なのです。
親も子も笑顔で過ごす!いたずら対策3選
いたずらを頭ごなしに叱るのではなく、お子さんの成長を見守りながら、安全に配慮した対策を立てていきましょう。
対策1:安全な環境を整える「いたずらOKゾーン」を作る
一番手っ取り早く、最も効果的な方法です。触ってほしくないものは最初から手の届かない場所にしまい、自由に触って良い場所を作ってあげましょう。
例:
戸棚にはチャイルドロックを付ける。
割れ物や危険なものは別の部屋へ移動させる。
おもちゃ箱の隣に、タオルやプラスチック容器など、自由に触っていいものを入れる「いたずらOKボックス」を用意する。
自由に探索できる場所があれば、お子さんの満足感も満たされ、いたずらの頻度を減らすことができます。
対策2:「ダメ!」だけじゃない、声かけの工夫
「ダメ!」「やめて!」という言葉は、お子さんの好奇心を抑えつけてしまうことになりかねません。代わりに、以下のような声かけを試してみましょう。
「どうぞ」に誘導
リモコンを触ろうとしたら、代わりに「どうぞ、これでお遊びしようね」とおもちゃを渡す。
「なぜダメか」を伝える
「熱いから触らないでね」「痛いから叩かないでね」と、理由を簡単に伝えます。まだ理解できなくても、何度も繰り返すことで少しずつ覚えていきます。
「見てるよ」という安心感を
危険がないいたずらの場合は、近くで見守るだけでもOKです。「危なくないかな?」という気持ちが伝われば、お子さんも安心して探索を続けられます。
対策3:代替案を提示する
いたずらをやめさせるだけでなく、代わりにできることを教えてあげましょう。
例:
ティッシュを全部出すなら、代わりに専用の「おもちゃティッシュ」を用意して、思いっきり引っ張らせてあげる。
ゴミ箱の中身を出すなら、代わりに折り紙を小さくちぎる遊びをさせてあげる。
お子さんの「やりたい!」という気持ちを満たせるような代替案を一緒に探してあげることで、いたずらは「楽しい遊び」に変わります。
まとめ:いたずらは、親子の絆を深めるチャンス
1歳児のいたずらは、お子さんが「世界はどんなものだろう?」と探検している、大切な成長の一歩です。
完璧な環境作りは難しいかもしれませんが、**「安全第一」**で、触ってほしくないものは隠し、できるだけ「どうぞ」の気持ちで接してみましょう。
いたずらは、親子のコミュニケーションを深める良い機会でもあります。お子さんの好奇心に寄り添い、一緒に新しい発見を楽しんでみてくださいね。