1歳児の喘息:発作時の対処法と知っておきたいこと


お子さんが突然ゼーゼーと苦しそうにしているのを見ると、親としてはパニックになってしまいますよね。特に1歳児の喘息は、まだ自分で症状をうまく伝えられないため、保護者の方が冷静に適切な対処をすることが非常に重要になります。

このページでは、万が一のときに備えて知っておきたい1歳児の喘息発作時の対処法と、普段からできることをご紹介します。


1. 喘息発作が起きたときの対処法

発作が起きたとき、まず一番大切なのは保護者の方が落ち着くことです。親がパニックになると、お子さんも不安になり、余計に呼吸が苦しくなってしまうことがあります。

呼吸を楽にする体勢をとらせる

お子さんを抱きかかえ、少し前かがみの姿勢で座らせてあげましょう。こうすることで肺が広がり、呼吸が楽になります。また、背中を優しくさすってあげるのも効果的です。横に寝かせると、かえって呼吸がしにくくなることがあるので注意が必要です。

医師から処方された吸入器を使用する

もし、かかりつけ医から発作止めの吸入器が処方されている場合は、医師の指示に従って使用しましょう。吸入器は、発作で狭くなった気管支を広げる効果があります。

湿気のある場所で落ち着かせる

空気が乾燥していると、気道への刺激となり、発作が悪化することがあります。浴室のドアを開けて蒸気を吸わせたり、加湿器をつけたりして、部屋の湿度を上げてあげましょう。


2. こんなときはすぐに病院へ!救急車を呼ぶ目安

発作が軽度であっても、以下のような症状が見られる場合は、すぐに救急車を呼ぶか、夜間救急病院を受診してください。

  • 意識がもうろうとしている、ぐったりしている。

  • 唇や顔色が悪く、紫色になっている(チアノーゼ)。

  • 息苦しさがひどく、呼びかけに反応しない。

  • 肩で呼吸をしている、うなるような呼吸をしている。

  • 吸入器を使用しても、症状が改善しない。

これらの症状は、命に関わる可能性がある危険なサインです。迷わず医療機関に相談しましょう。


3. 普段からできる発作予防と環境づくり

発作を起こさないための日頃のケアも大切です。

かかりつけ医を見つける

お子さんの喘息は、定期的な診察と管理が必要です。小児科やアレルギー科の専門医としっかり連携をとり、発作時の対処法を具体的に確認しておきましょう。

アレルゲン対策を徹底する

ダニやハウスダストは、喘息発作の大きな原因となります。こまめに掃除機をかけたり、寝具を干したり、アレルゲンを減らすよう心がけましょう。また、ペットを飼っている場合は、毛の飛散に注意が必要です。

適切な湿度を保つ

部屋の湿度が低すぎると、気道が乾燥しやすくなります。加湿器などを使い、適切な湿度(50〜60%)を保ちましょう。

風邪をひかせないようにする

風邪やインフルエンザなどの感染症も、喘息発作の引き金になります。手洗いやうがいを習慣づけ、人混みを避けるなど、日頃から風邪予防を心がけましょう。


まとめ

1歳児の喘息は、正しい知識と冷静な判断が何よりも大切です。発作が起きたときは、まずは落ち着いて呼吸を楽にしてあげましょう。そして、少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関に相談してください。

この情報は一般的なものであり、お子さんの状況によって適切な対処法は異なります。必ずかかりつけ医の指示に従い、無理な自己判断は避けるようにしてくださいね。

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