1歳児の事故防止、安全な室内環境づくりのポイント
1歳になると、赤ちゃんはハイハイや伝い歩き、そしてついに自分の足で立って歩き始めます。行動範囲が一気に広がり、好奇心も旺盛になるため、これまで以上に家庭内の事故に注意が必要です。
「うちの子も目が離せない…!」
そんなふうに感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、1歳児の家庭内での事故を防ぐために、特に注意したい場所と、いますぐできる具体的な安全対策を、わかりやすくご紹介します。
1. 窒息・誤飲を防ぐための対策
1歳児は、なんでも口に入れて感触を確かめようとします。小さくて口に入るものは、すべて誤飲・窒息のリスクがあります。
床に物を置かない
部屋の隅々まで見渡し、タバコの吸い殻、ボタン電池、おもちゃの小さな部品など、口に入りそうなものは全て片付けましょう。
手の届かない場所に保管
薬、洗剤、化粧品、電池など、危険なものは絶対に手の届かない場所に保管します。
戸棚にロックをかける、ベビーゲートを設置するなど、物理的に侵入できないように対策することも重要です。
ひも状の物にも注意
窓のブラインドのひもや、電気コード、巾着袋のひもなどが首に絡まると、窒息の危険があります。
これらは短く結ぶ、まとめる、あるいは子どもの手が届かない場所に配置しましょう。
2. 転倒・転落を防ぐための対策
つかまり立ちや歩き始めの時期は、まだ体が不安定です。少しの段差や家具につまずいて、転んでしまうこともよくあります。
家具の角を保護する
テーブルやテレビ台、棚などの角に、専用のコーナーガードをつけましょう。転んだときに頭や顔をぶつけてしまうのを防げます。
ベビーゲートの設置
階段の上り口や、キッチン、玄関など、危険な場所への侵入を防ぐために、ベビーゲートは必須アイテムです。
特に階段からの転落は重大な事故につながるため、必ず設置しましょう。
滑り止めマットの活用
フローリングの床や、お風呂場など、滑りやすい場所には滑り止め付きのマットを敷くと安心です。
3. やけど・感電を防ぐための対策
キッチンやリビングには、やけどや感電につながる危険がたくさん潜んでいます。
キッチンにはベビーゲートを
火や熱い鍋、包丁など、危険物が多いキッチンには、子どもを絶対に入らせないようにベビーゲートで区切るのが一番安全です。
電気コンセントにはカバーを
コンセントの穴に指や物を入れてしまうと、感電する危険があります。
使っていないコンセントには、専用のコンセントカバーを必ずつけましょう。
電気ケトルや炊飯器の置き場所
子どもが手を伸ばしても届かない、高い場所に置くようにしましょう。コードにも注意し、引っ張って倒してしまわないよう、配線にも工夫が必要です。
4. 家具の転倒を防ぐための対策
よちよち歩きの子どもは、家具につかまって立ち上がることが多いです。その際、家具が倒れてくる事故が多発しています。
家具は壁に固定する
背の高い本棚やタンス、テレビ台などは、市販の転倒防止金具や突っ張り棒を使って、しっかりと壁に固定しましょう。
重いものを下段に
本棚や食器棚は、重いものを下の段に入れることで重心が下がり、安定性が増します。
いますぐできる、安全チェックリスト
床に口に入るものはありませんか?
危険な場所にベビーゲートを設置していますか?
家具の角にコーナーガードをつけていますか?
コンセントにカバーをつけていますか?
家具は壁に固定されていますか?
子どもの成長は本当に早いものです。昨日できなかったことが、今日にはできるようになっている、そんな驚きの連続ですよね。
だからこそ、お子さんの成長に合わせて、こまめに家の安全対策を見直すことが大切です。ぜひ、このチェックリストを活用して、お子さんがのびのびと安全に過ごせる環境を整えてあげてくださいね。