1歳児の絵本選び:言葉を育むには?おすすめ絵本と選び方のコツ
1歳になると、赤ちゃんは少しずつ言葉を話し始め、言葉への興味がぐんと高まりますよね。
「この時期にどんな絵本を読んであげたらいいんだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫ですよ。この時期の絵本選びは、「語彙を増やす」ことよりも、「言葉の楽しさ」を伝えることが何よりも大切です。
今回は、1歳児の言葉を育むための絵本選びのコツと、おすすめの絵本をご紹介します。
言葉を育む絵本選びの3つのポイント
1歳児が言葉を吸収しやすい絵本には、いくつかの共通点があります。
1. リズムと繰り返しの楽しさ
この時期の赤ちゃんは、同じ音やリズムを繰り返すのが大好きです。
「じゃあじゃあ」「がたんごとん」といった擬音語や擬態語がたくさん出てくる絵本は、聞いているだけでも楽しく、自然と口に出してマネしたくなります。
<おすすめ絵本>
『だるまさん』シリーズ(かがくいひろし):「だるまさんの…」の繰り返しのリズムと、ユーモラスな表情がたまりません。
『がたんごとん がたんごとん』(安西水丸):繰り返される「がたんごとん」という音と、次々に出てくる乗客にワクワクします。
2. 指さしで言葉を覚える絵本
1歳になると、絵本の中のものを指さして、「これは何?」というやりとりができるようになります。
身近なものがはっきり描かれている絵本は、言葉とものの結びつきを促すのに最適です。
<おすすめ絵本>
『いないいないばあ』(松谷みよ子):日本の赤ちゃん絵本の定番。顔を隠して「いないいない…」と読み、顔を見せて「ばあ!」とすることで、言葉と動作の結びつきを楽しく学びます。
『もいもい』(市原淳):赤ちゃんの視覚に強く訴えかけるデザインで、言葉の意味を感覚的に伝えます。
『Sassyのあかちゃんえほん にこにこ』(Sassy):コントラストのはっきりした色使いと、にっこり笑うイラストが、赤ちゃんの注意を惹きつけます。
3. 短いお話と動作がつながる絵本
絵本の中の**簡単な動作(食べる、寝る、手を振るなど)**と、言葉を結びつけることで、言葉の理解が深まります。
絵本の読み聞かせをしながら、実際に同じ動作をしてみるのがおすすめです。
<おすすめ絵本>
『おべんとうバス』(真珠まりこ):バスに乗ってやってくる食べ物たちが、可愛らしく「はーい!」と返事をするのが楽しい一冊。
『はらぺこあおむし』(エリック・カール):あおむしが色々なものを食べる短いお話は、食への興味も育みます。
読み聞かせを「もっと楽しむ」ためのコツ
どんな絵本を選ぶかと同じくらい大切なのが、**「どう読むか」**です。
大げさに読む!
色々な声を出したり、ジェスチャーをつけたりして、感情豊かに読みましょう。ママやパパの楽しそうな声は、赤ちゃんにとって最高の刺激になります。
たくさん話しかける!
絵本を読みながら、「わんわん、いたねー!」「これ、食べたいねー!」と話しかけてみましょう。言葉のキャッチボールの練習になります。
赤ちゃんのペースで!
赤ちゃんが興味を持ったページで止まったり、違うページにめくってしまっても、怒る必要はありません。赤ちゃんの興味に合わせて、自由に読み聞かせを楽しみましょう。
まとめ:大切なのは、一緒に楽しむ時間
1歳児の絵本選びは、言葉を教えるための「教材」ではありません。
**ママやパパと絵本を通じて、触れ合い、コミュニケーションを楽しむための「ツール」**です。
焦らずに、お子さんが興味を持ったものから、一緒に絵本をめくる時間を作ってみてください。
その温かい時間が、お子さんの言葉と心を豊かに育んでくれますよ。