1歳の子どもが肺炎に?見逃せない症状と家庭での注意点
「風邪だと思っていたら、肺炎だった…」
小さなお子さんの体調不良は心配なものですが、特に1歳児は症状をうまく伝えられないため、病気の発見が遅れてしまうことがあります。
肺炎は、風邪と似た症状から始まることも多く、見分けがつきにくい病気です。しかし、放置すると重症化する危険性もあるため、親が正しい知識を持つことが大切です。
今回は、1歳児の肺炎で見逃してはいけない症状と、ご家庭で注意すべきことについて解説します。
1歳児の肺炎で見られる主な症状
肺炎は、肺に炎症が起きる病気です。ウイルスや細菌が原因で引き起こされることが多く、初期症状は風邪と似ています。
38℃以上の高熱:
風邪でも高熱は出ますが、肺炎の場合は高熱が数日続くことが多いです。解熱剤を使っても、一時的に熱が下がるだけで、またすぐに上がってしまうことがあります。
激しい咳と呼吸が速い:
乾いた咳から始まり、だんだん湿ったような咳に変わることがあります。また、ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音が聞こえたり、肩で息をするような**「多呼吸」**が見られることもあります。
食欲不振とぐったりしている:
熱や咳で体力を消耗するため、食欲がなくなり、ぐったりとして元気がない、機嫌が悪いといった状態が続きます。
こんな症状に要注意!すぐに病院へ
以下の症状が見られた場合は、重症化している可能性があり、一刻も早い受診が必要です。
呼吸が苦しそう:
胸やお腹を大きく動かして息をしている、鼻の穴をヒクヒクさせている、顔色が悪く青ざめている、といった様子が見られたら、すぐに救急外来を受診しましょう。
水分が摂れない、おしっこの量が少ない:
脱水症状のサインです。水分補給ができていない場合は、点滴が必要になることもあります。
呼びかけへの反応が鈍い:
意識がもうろうとしている、ぐったりして眠ってばかりいる、といった場合は、脳に影響が出ている可能性があります。
家庭でのケアと注意点
肺炎の治療は、原因菌に合わせた抗生物質や、対症療法が中心となります。ご家庭では、以下の点を心がけてお子さんの回復をサポートしましょう。
安静にする:
熱が下がっても、しばらくは無理に動かさず、ゆっくりと休ませてあげてください。
水分補給をこまめに行う:
高熱や多呼吸で水分を失いやすいため、こまめに水分を摂らせることが重要です。スプーンで少しずつでも大丈夫です。
加湿する:
空気が乾燥していると咳が出やすくなります。加湿器を使用したり、濡れたタオルを干したりして、室内の湿度を保ちましょう。
薬を正しく使う:
医師から処方された薬は、指示された通りに、最後までしっかりと飲ませましょう。
まとめ:風邪と違うサインを見逃さないで!
1歳児の肺炎は、早期発見が非常に重要です。
ただの風邪と違う、激しい咳や速い呼吸
解熱剤を使っても下がらない高熱
ぐったりしていて元気がなく、機嫌が悪い
これらのサインに気づいたら、「風邪かな?」と自己判断せず、かかりつけの小児科を受診しましょう。
もしも、日中の受診が難しい場合は、夜間や休日の救急外来も視野に入れて、早めの対応を心がけてください。