1歳の子どもがおたふく風邪に…?症状と家庭でできるケア方法
「1歳の子どもが、おたふく風邪にかかってしまったかもしれない…」
小さなお子さんがおたふく風邪(流行性耳下腺炎)にかかると、親としてはとても心配になりますよね。特に、まだ症状をうまく伝えられない1歳のお子さんの場合、どう対応すればいいのか不安に感じる方も多いでしょう。
今回は、1歳児のおたふく風邪で注意すべき症状と、ご家庭でできる具体的なケア方法について解説します。
1歳児のおたふく風邪:注意したい症状
おたふく風邪は、ムンプスウイルスによる感染症です。主な症状は、耳の下にある「耳下腺」という唾液腺が腫れることです。
耳の下の腫れと痛み:
おたふく風邪の最も特徴的な症状です。片側だけが腫れることもあれば、両方が腫れることもあります。触ると少し硬く、痛みがあるため、お子さんが嫌がることがあります。
発熱:
37℃台の微熱から、39℃以上の高熱が出ることもあります。熱は数日続きますが、耳下腺の腫れが引くにつれて下がっていくのが一般的です。
食欲不振と不機嫌:
耳下腺の痛みで、食べ物を噛んだり、飲み込んだりするのがつらくなります。そのため、食欲がなくなったり、機嫌が悪くなったりすることがよくあります。
家庭でできるおたふく風邪のケア方法
1歳のお子さんがおたふく風邪にかかった場合、以下のようなケアを心がけましょう。
安静にする:
熱が出ている間は、無理に動かさず、部屋を静かにしてゆっくり休ませてあげましょう。
水分補給をこまめに行う:
脱水症状を防ぐため、こまめに水分を与えましょう。お茶や白湯、イオン飲料などがおすすめです。
食事を工夫する:
耳の下が痛むため、固いものや酸っぱいものは避けてください。プリン、ゼリー、おかゆ、スープなど、やわらかく、のどごしの良いものを選んであげると食べやすくなります。
痛みを和らげる:
腫れている部分を冷たいタオルなどで冷やすと、痛みが和らぐことがあります。嫌がる場合は無理に行う必要はありません。
感染を広げないように注意:
おたふく風邪は感染力が非常に強い病気です。医師の指示に従い、他の人にうつさないように、外出を控えるなど感染対策をしっかり行いましょう。
こんな時はすぐに病院へ!
おたふく風邪の症状は通常1〜2週間で落ち着きますが、以下のような症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
高熱が続く
嘔吐や頭痛がひどい
けいれんを起こす
ぐったりしていて元気がなく、呼びかけへの反応が鈍い
これらの症状は、髄膜炎などの合併症の可能性があります。
まとめ:焦らず、落ち着いてケアを
1歳児のおたふく風邪は心配なものですが、多くの場合は安静にしていれば自然に治ります。
お子さんの様子をよく観察し、症状の変化に注意する
こまめな水分補給と、食べやすい食事を心がける
安静を保ち、ゆっくり休ませてあげる
これらのケアを実践して、お子さんの回復をサポートしてあげてください。そして、少しでも心配な症状があれば、迷わずかかりつけの小児科に相談しましょう。