1歳児の誤飲を防ぐ!家庭内で気をつけたい危険なものリストと対策
「あれ、今何を口に入れたの!?」
1歳を過ぎると、赤ちゃんはハイハイやつかまり立ちで行動範囲がぐっと広がり、好奇心旺盛に色々なものに手を伸ばすようになります。この時期に特に注意したいのが、「誤飲」です。
口に入れたものが喉に詰まったり、中毒を起こしたりする危険性があるため、家庭内の安全対策をしっかりと見直すことが大切です。今回は、1歳児の誤飲を防ぐために、家庭内で特に注意したい危険なものと、具体的な対策をご紹介します。
1. 意外な場所にある小さなもの
大人が見落としがちな、床やテーブルの上に落ちている小さなものが誤飲の原因になることがあります。
危険なものリスト
ボタン電池、磁石: 特に危険性が高いのがこの2つです。ボタン電池は、体内で化学反応を起こし、短時間で食道や胃に穴を空けてしまう可能性があります。磁石は複数個を誤飲すると、体内でくっつき合い、腸を挟んで穴を空けてしまうことがあります。
医薬品: 飲み忘れの薬、サプリメント、目薬、塗り薬など。好奇心から口に入れてしまうと、中毒を起こす可能性があります。
タバコ、電子タバコ: わずかな量でも、ニコチン中毒を引き起こす非常に危険なものです。
硬貨、ボタン、おもちゃの小さな部品: 喉に詰まりやすいサイズです。
対策
床や手の届く場所を常にチェック: 掃除機をかけるだけでなく、ベビー目線になって床や家具の下をこまめにチェックしましょう。
手の届かない場所に保管: ボタン電池や医薬品、タバコなどは、鍵のかかる引き出しや、高い戸棚など、お子さんの手が絶対に届かない場所に保管しましょう。
2. キッチンやリビングの生活用品
毎日使う生活用品の中にも、誤飲の危険が潜んでいます。
危険なものリスト
洗剤、漂白剤、洗浄剤: 食器用洗剤、洗濯洗剤、トイレ用洗剤、パイプクリーナーなど。見た目がジュースやお菓子のように見える容器もあり、お子さんが興味を持ってしまいます。
化粧品、マニキュア、除光液: 鮮やかな色や香りがお子さんの興味をひきつけます。特に除光液は中毒性が高く危険です。
芳香剤、消臭剤: ゼリー状の芳香剤は、お菓子と間違えて口に入れることがあります。
対策
専用の保管場所を決める: 洗剤や洗浄剤は、シンク下などではなく、お子さんが開けられないようにチャイルドロックをかけた戸棚に保管しましょう。
容器の見た目に注意: 毒性のあるものは、たとえ空の容器でもお子さんが触らないように、すぐに捨てましょう。
3. ベランダや庭の危険なもの
ベランダや庭に置いてあるものにも、誤飲の危険性があります。
危険なものリスト
観葉植物: 身近な植物でも、毒性のある葉や茎を持つものがあります。特にアジサイ、スズラン、ポインセチア、チューリップの球根などは注意が必要です。
殺虫剤、農薬: ベランダや庭に置いてある殺虫剤や肥料も、非常に危険です。
対策
毒性のある植物を調べ、手の届く場所から移動: お子さんが触らないよう、高い場所に置くか、種類によっては処分を検討しましょう。
殺虫剤などは鍵のかかる物置へ: 確実に手の届かない場所に保管しましょう。
万が一、誤飲してしまったら?
口の中を確認: まだ口の中に残っている場合は、指でかき出し、吐き出させましょう。
何を、どれくらい口にしたかを確認し、パッケージや残っているものを保管しましょう。
絶対に吐かせない: 無理に吐かせると、嘔吐物が気管に入るリスクがあります。また、薬品によっては食道を再度傷つけてしまうこともあります。
すぐに救急車を呼ぶ、または病院へ: 何を誤飲したか、量がどれくらいか、お子さんの様子を伝えて、指示を仰ぎましょう。
まとめ:予防と備えが何よりも大切
1歳児の誤飲事故は、事前の予防で防ぐことができます。
床や手の届く場所をこまめにチェックすること
危険なものを鍵のかかる場所や手の届かない場所に保管すること
この2つを徹底するだけで、誤飲のリスクはぐっと減ります。もしもの時のために、小児救急医療電話相談(#8000)や、近所の病院の連絡先をメモしておくと安心です。
お子さんの成長とともに、家庭内の安全対策もこまめに見直していきましょう。