1歳児の指しゃぶりはいつまでOK？原因とやめさせるための効果的なアプローチ
「うちの子、もうすぐ1歳だけど、まだ指しゃぶりしている…やめさせた方がいいのかな？」
1歳を過ぎても指しゃぶりをするお子さんの姿を見て、不安に感じる保護者の方は多いのではないでしょうか。指しゃぶりは、赤ちゃんにとってごく自然な行動ですが、あまり長く続くと歯並びへの影響も気になりますよね。
今回は、1歳児の指しゃぶりはいつまでなら大丈夫なのか、その原因と、お子さんの発達を尊重しながらやめさせるための効果的なアプローチについて解説します。
1. 1歳児の指しゃぶりはなぜ起こる？
1歳頃の指しゃぶりは、単なる癖ではありません。多くの場合、以下のような理由から起こります。
心の安定：指しゃぶりは、赤ちゃんが自分自身を落ち着かせるためのセルフコントロールの一つです。眠たいとき、不安なとき、寂しいときに、安心感を得るために指をしゃぶります。
好奇心と探求：赤ちゃんは、口を使って周りの世界を探求します。指をしゃぶることで、自分の体や感覚を学び、脳の発達を促します。
退屈しのぎ：手持ち無沙汰なときや、暇なときに、無意識に指をしゃぶってしまうことがあります。
このように、1歳頃の指しゃぶりは、お子さんの成長過程において必要な行動であることが多いのです。
2. 指しゃぶりはいつまでOK？やめさせるべき時期は？
小児歯科医や専門家によると、指しゃぶりは3歳頃までであれば、無理にやめさせる必要はないとされています。
3歳頃まで：乳歯の生えそろいが進む時期ですが、この時期の指しゃぶりは、一時的なものですぐに治ることが多く、歯並びに深刻な影響を与えることは少ないと考えられています。
3歳以降：指しゃぶりが続く場合は、永久歯の生え方や顎の骨格に影響を与えるリスクが高まります。この時期になっても指しゃぶりが続く場合は、専門家への相談を検討する時期と言えるでしょう。
無理にやめさせようとすると、お子さんが強いストレスを感じ、逆効果になることもあります。まずは、3歳という一つの目安を頭に入れて、焦らず見守ることが大切です。
3. 指しゃぶりをやめさせるための効果的なアプローチ
3歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合や、どうしても気になる場合は、以下の方法を試してみましょう。
アプローチ①：原因を取り除く
スキンシップを増やす：不安や寂しさから指しゃぶりをしている場合は、抱っこしたり、絵本を読んであげたり、スキンシップを増やして安心感を与えましょう。
退屈な時間を作らない：おもちゃで一緒に遊んだり、散歩に出かけたりして、お子さんの興味を他のものに引きつけます。手先を使う遊び（ブロック、お絵かきなど）も効果的です。
寝かしつけの工夫：眠たくなると指しゃぶりをする子には、寝る前に絵本を読んだり、子守唄を歌ったりして、安心して眠れる環境を整えてあげましょう。
アプローチ②：やめられたら褒める
ポジティブな声かけ：「指を吸ってないね！すごいね！」と、やめられたときに大げさなくらい褒めてあげましょう。お子さんの自信につながり、「やめよう」という気持ちを引き出してくれます。
怒ったり、叱ったりしない：無理やり指を口から引き抜いたり、叱ったりするのは逆効果です。お子さんは不安になり、余計に指しゃぶりがひどくなることがあります。
アプローチ③：専門家への相談を検討する
小児歯科医：歯並びへの影響が心配な場合は、小児歯科医に相談してみましょう。適切なアドバイスや、場合によっては具体的な治療法を提案してもらえることもあります。
保健師・小児科医：指しゃぶりの原因が分からない、なかなかやめさせられない、という場合は、一人で悩まずに相談してみましょう。
まとめ
1歳児の指しゃぶりは、お子さんの成長にとって自然で大切な行動です。まずは、3歳頃までは無理にやめさせず、温かく見守ってあげましょう。
そして、やめさせたいと感じたときは、
不安や退屈を取り除く
やめられたときに褒める
焦らず、ゆっくりと向き合う
この3つのポイントを意識して取り組んでみてください。お子さんの気持ちに寄り添いながら、穏やかな気持ちでサポートしてあげることが何よりも大切です。