2歳児の喘息:発作時の対処法と家庭でできる対応
2歳前後の子どもは気道が狭く、喘息発作が起こると呼吸が苦しくなるリスクがあります。発作は突然起こることもあり、親が迅速に対応できるかどうかで症状の悪化を防げます。ここでは、2歳児の喘息発作時の対処法と家庭でできる予防策を解説します。
1. 2歳児喘息の特徴
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咳、ゼーゼーとした呼吸音(喘鳴)、息苦しさが主な症状
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夜間や早朝に悪化しやすい
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風邪やアレルギー、運動などで誘発されることがある
2. 発作時の初期対応
落ち着かせる
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怖がる子どもを抱きしめ、安心させる
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親が落ち着いて対応することが大切
姿勢を整える
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座らせて前かがみの姿勢にすると呼吸が楽になる
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横にならず、胸を圧迫しない姿勢を保つ
吸入薬を使用
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医師から処方された**短時間作用型β2刺激薬(吸入器)**を指示通りに使用
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吸入後、症状が改善するかを観察
3. すぐに医療機関に連絡すべきサイン
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呼吸が苦しそうで胸や首の筋肉を使って呼吸している
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唇や爪先が青くなっている
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吸入薬を使用しても改善が見られない
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眠れないほど咳が続く
これらの症状は重症の可能性があるため、迷わず救急搬送が必要です。
4. 家庭でできる日常の予防策
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定期的な吸入薬・コントローラー薬の使用
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室内の掃除や加湿でハウスダストや乾燥を防ぐ
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アレルゲン(ペットの毛や花粉)を避ける
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運動後や風邪の後には咳の悪化に注意
5. 発作の記録をつける
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発作の起きた時間、症状、使用薬の量を記録
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医師との診察で症状のパターン把握や薬の調整に役立つ
まとめ
2歳児の喘息発作は、迅速な対応と適切な薬の使用が症状悪化を防ぐ鍵です。
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落ち着かせ、呼吸しやすい姿勢にする
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医師から指示された吸入薬を正しく使用する
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重症サインが出たらすぐに医療機関へ
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日常的な予防策で発作を減らす
家庭での観察と準備を習慣化することで、発作時の安心感と安全性を高めることができます。