赤ちゃんの嘔吐:対処法と見極め|安心して対応するためのポイント
1. 赤ちゃんの嘔吐が起こる主な原因
赤ちゃんは胃や腸の機能が未熟なため、嘔吐はよく見られる症状です。原因によって対応が異なるため、見極めが重要です。
主な原因
-
授乳やミルクの飲みすぎ:飲みすぎて胃が刺激されることによる一時的な嘔吐
-
消化不良や胃腸炎:ウイルスや細菌による胃腸の炎症
-
鼻や口からの逆流(胃食道逆流):成長過程でよく見られる
-
病気や感染症:発熱、下痢、元気のなさを伴う場合は注意が必要
2. 嘔吐の種類と見極めポイント
(1) ただの吐き戻し
-
ミルクや母乳を吐くが元気がある
-
嘔吐後すぐに機嫌が良くなる
-
特に心配は少ない
(2) 水っぽい嘔吐
-
消化液や透明な液体を吐く
-
嘔吐が続く場合は脱水症状に注意
-
水分補給を小まめに行う
(3) 黄色や緑色の嘔吐
-
胆汁が混ざった場合は注意が必要
-
胃腸の閉塞や感染症の可能性があるため、医療機関に相談
(4) 血が混ざる嘔吐
-
赤色や黒色の血が混ざっている場合は緊急対応が必要
-
すぐに小児科または救急を受診
3. 自宅でできる基本の対処法
水分補給
-
嘔吐後は少量ずつ頻繁に授乳やミルクを与える
-
脱水症状のサイン(おしっこの量が少ない、口の中が乾く、ぐったりする)に注意
体勢の工夫
-
嘔吐後は上半身を少し起こした姿勢にして、吐き戻しを防ぐ
-
赤ちゃんを抱っこして背中を軽くトントンすることで吐きやすさを軽減
食事の調整
-
離乳食を始めている場合は、消化に優しい柔らかい食事に切り替える
-
嘔吐が続く間は無理に食べさせず、体調が回復してから少量ずつ再開
4. 受診が必要なサイン
-
嘔吐が何度も続く
-
元気がなく、ぐったりしている
-
嘔吐に血や緑色の胆汁が混ざっている
-
発熱や下痢を伴っている
これらの場合は早めに小児科を受診しましょう。
5. まとめ
赤ちゃんの嘔吐はよくある症状ですが、原因によって対応が異なります。軽度の吐き戻しであれば水分補給と体勢調整で対応可能ですが、血が混ざる、胆汁が出る、元気がない場合はすぐに医療機関で相談することが重要です。日常的に様子を観察し、安心して対処できるように準備しておくことが大切です。